様々な歴史が重なり合い生まれた「佐渡」の文化
佐渡の古の歴史と文化に触れてみては…?
佐渡は長くの歴史を持っています。平安時代から鎌倉時代には政争に敗れた人々が遠流された島となり、江戸時代には金銀山で繁栄を極め、幕府の財政を支える島となりました。このような歴史的背景から、平安の流人たちがもたらした「貴族文化」、江戸の奉行たちがもたらした「武家文化」、商人や船乗りがもたらした「町人文化」が融合し、特殊な文化が創り出されたのが、佐渡の特徴でもあります。
※上の画像は「佐渡歴史伝説館」の一部。日蓮聖人、順徳上皇、世阿弥が800年前の歴史を再現する「歴史コーナー」や、おじいさんおばあさんの等身大ロボットが語り部として民話を語る「伝説コーナー」、人間国宝「佐々木象堂」の記念館があり、佐渡の歴史を肌で感じていただけます。
佐渡は「能」の島でもあります
能楽の大成者として有名な室町時代の猿楽師「世阿弥」は、当時の室町幕府将軍に追われ、1434年に佐渡に流されました。そのことから佐渡は古くから能とのゆかりが深い場所です。江戸時代以降、初代の佐渡奉行・大久保長安が能を定着させたと言われ、武士から農民まで幅広く親しまれてきました。現在でも島内各地に能の舞台が残されており、それぞれの地域で能が演じられています。春の神社への奉納能に始まり、6月は佐渡薪能期間として多くの舞台を観賞することができます。また、加茂湖畔の「椎崎諏訪神社」では、能舞台での指導や能の体験等も行われています。
このように佐渡には、歴史を今に伝える資料などがたくさん残っています。そんな歴史ロマンを感じられる旅へ、ぜひお出かけ下さい!