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日本のてっぺんをグルリと一周!「お鉢巡り」のススメ

フジメイトトラベルブログ

日本のてっぺんをグルリと一周!「お鉢巡り」のススメ

2016年6月4日 (土)

「富士山の山頂」といっても一か所の場所ではなく、中央の噴火口をグルっと一周するようにコースができています。富士山の山頂は別名「お鉢(おはち)」とも呼ばれ、そこを一周するコースが「お鉢巡り」と呼ばれています。一周するのにかかる所要時間は約1時間半。山頂までたどり着いて、さらに余裕のある方はぜひチャレンジしてみてください。お鉢巡りの途中には、見どころやおすすめスポットが満載!その一部をご紹介します♪

お鉢巡りへのチャレンジはご来光後に…

富士山の山頂でご来光を見た!…と言っても、実はそこは本当の「山頂」ではありません。富士山の山頂エリア「お鉢」には合計で8か所のピークがあり、「お鉢巡り」にチャレンジして8つのピークを制覇し、標高3,776mの「剣が峰」に到達することで初めて、本当の「富士山攻略」と言えるのです。ですが、お鉢巡りの道中には細い道もあり、少ないながらも滑落事故の報告もある、難易度の高い場所でもあります。日の出前のお鉢巡りは危険を伴うので、ご来光を見た後の日の出後のチャレンジをおすすめしています。また、山頂への登山ですでに体力を消耗している上に、さらなる体力が必要となります。当日のご自分の体調とも相談してのチャレンジを!

お鉢巡りの「8つのピーク」をご紹介☆

※地図はクリックで拡大できます。

「お鉢巡り」で踏破できる「8つのピーク(八神峰)」は、上記MAPのような位置関係です。フジメイトトラベルでご紹介している富士登山ツアーでは、主に「吉田ルート」からの登山となりますので、上記MAPですと「久須志岳」からの時計回りルートが一般的となります。このルートに沿って、お鉢巡りでご覧いただける見どころをダイジェストでご紹介します!

見どころ1:久須志(くずし)神社

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標高は3,715m地点。吉田ルート登山道の頂上にあたる場所に建つ神社です。ご来光をご覧いただけるのも、この近くなことが多いです。富士山本宮浅間神社に所属する末社にあたります。吉田ルート登山道のゴール地点にもあたりますので、周辺は登山客で非常に賑わいます。

見どころ2:朝日岳

標高は3,735m地点。「大日岳」とも呼ばれる、第2のピークです。ご来光が一番キレイに見える場所とも言われています(ツアーでは、ご来光をご覧いただいた後の到達になりますが…汗)。日の出後のあざやかな光景を写真におさめてみるのも、いいかもしれません。

見どころ3:富士奥宮(ふじおくみや)

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富士宮口ルートからの登山道のゴール地点にあたるのが、この「富士奥宮」。富士宮市にある「富士山本宮浅間神社」の「奥宮」として建てられ、古くから多くの山岳信仰を集めてきました。神話などの伝説に伝わる「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」という美しい女神様が祭られているとされています。神社なので、ここで結婚式を挙げることもできるのです!実際に年数組のカップルが、ここで結婚式をされているそうです。

見どころ4:富士山山頂郵便局

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まさにその名の通り、富士山の山頂にある郵便局で、富士奥宮の社務所内にて営業しています。もちろん、日本で一番高い場所にある郵便局です。「え?山頂で郵便局?」と思われると思いますが、オリジナルのポストカードを販売していたり、富士山柄の切手を販売していたり、さらには手紙を出すこともできるのです!登山記念の手紙を出そうと、シーズンには多くの方で賑わう場所でもあります。営業期間は、例年7月第2週~8月第4週くらいまで。期間限定のレア感も、「行ってみたい」という気持ちを盛り上げます!

見どころ5:銀明水(ぎんめいすい)

御殿場口ルートの登山道終点にあたる地点が「銀明水」。なぜ「水」という地名が付いているかというと、山頂なのに地下水が湧き出ているからです。富士山の霊水が湧き出ているとされるパワースポットで、現在は鳥居が建ち柵に囲まれています。

見どころ6:剣が峰(けんがみね)

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標高3,776m地点!やっと来ました、本当の「頂上」です!お天気がよければ、さえぎるものの何も無い、日本一の景色をご堪能いただけます。この剣が峰の手前には、「馬の背」と呼ばれる砂礫の急斜面を登ることとなるため、これがお鉢巡りを難しくしている一因でもあります。ですが、この心臓破りの急坂を踏破した時の気分は、他には代えられない気持ち良さです。

見どころ7:富士山頂測候所

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剣が峰の近くにある、気象観測を行う施設です。日本最高峰の施設での気象観測は、台風の予測や高山気象の観測、人命救助などに役立つと期待され、1936年に「富士山気象観測所」として移設されて、データの収集を行っていました。1964年には、白いドーム型の「富士山レーダー」と呼ばれるレーダーも設置・運用されていましたが、気象衛星の発達などにともなって2004年にその役目を終え、レーダーは麓の「富士山レーダードーム館」に移設され、測候所は「富士山特別気象観測所」として、自動気象観測装置で気象観測が行われています。

見どころ8:金明水(きんめいすい)

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久須志岳の西北に位置する「白山岳」の麓にある場所。銀明水と同じく富士山の霊水が湧き出る、パワースポットとなっています。剣が峰からは火口棚を下り、再度登りになるルートとなります。ルートが2つに分かれていますが、火口側のルートを通ると、この石碑にたどり着くことができます。

こんな時にはお鉢巡りはNG!

お鉢巡りは、上記のように富士山火口の淵を周遊するコースです。一歩間違えば火口への滑落事故なども起こりかねない、危険を伴う場所でもあります。以下のような状況の時には、お鉢巡りはグッと我慢して…。やめる勇気も大切です。運が悪かったと思って、次回にチャレンジを!

○強風が吹いているとき
強風時のお鉢巡りはもってのほか!周りにさえぎるもののない富士山の強風は、並大抵のものではありません。風にあおられて滑落してしまう危険もあり、大変危険です。

○疲れがすでにピークに達しているとき
頂上がゴールですが、そのあとには下山もあります。下山の体力もしっかりと残しておかなければいけません。ご自身の体力と相談して、「ちょっとキツいな…」と思った時にはお鉢巡りはやめておきましょう。

○夜間(日の出前)や霧が出ているとき
日の出前の夜間、または霧が出ているなど、ライト無しでは足元の確認ができない場合も、お鉢巡りは見合わせましょう。道筋がはっきりしているわけではないので、視界が悪いと道を見失ってしまう危険性が高くなります。

○残雪があるとき(主に7月上旬頃)
開山直後の7月上旬頃は、まだ山頂付近には残雪がある場合があります。雪は当然ながら足を滑らせて、滑落する危険性が高いため、残雪のある時期のお鉢巡りはご遠慮下さい。

 

お鉢巡りの魅力、少し伝わりましたでしょうか…。ガイド付きプランでは、「お鉢巡り」のオプショナルツアーを行っていますので、興味のある方はお申込みいただくのもいいでしょう。他にも、少しでも疑問に思うことなど、ツアー参加前にありましたら、お気軽にお問合せ下さい。富士登山経験のあるスタッフが、親切に対応致します。

 

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