富士山の山小屋について
1泊2日間に及ぶ富士山の登山ツアーでは、「山小屋」も気になるポイントです。標高3,000m前後という別世界にあるので、皆さんもいまいち想像しづらいかと思います。富士山の山小屋ではどういうものがあるのか、どんな制約があるのか、ご紹介します。
山小屋で休む時は…
富士山の山小屋は、基本的には「仮眠/休憩」のための場所です。ホテルのようにガッツリ休んで…という感じではありません。ただ、毛布又は寝袋といった基本的な寝具類はありますので、ご自身で寝袋をご用意いただかなくても大丈夫。大変多くのお客様が一緒に寝泊まりされますので、お一人様あたりのスペースは狭く感じられるかもしれません。それでも同じ目的をもった同士、標高3,000mの別世界で同じ時間を共有する、というのも山小屋ならではの醍醐味かもしれません。
山小屋では水が貴重です!
上でも述べたように、山小屋は「仮眠/休憩」のための場所。水が貴重な富士山では、当然ながらお風呂はありませんし、顔を洗ったりする洗面台などもありません。必要な方は、洗面用の水を別にお持ちいただくか、山小屋でお買い求めいただく必要があります。体を拭くためのウェットシートなどがあると便利です。もちろん、使用後のゴミをまとめるゴミ袋もお忘れなく。
夕食はカレーが一般的です♪
富士山の山小屋では、夕食も重要なお楽しみポイントの一つ!いきなりのネタバレで恐縮ですが、だいたいの山小屋ではカレーライスが一般的な夕食です。ですが、別料金でおでんやうどん、ラーメンなどのメニューも販売していますので、すごくお腹がすいたという方は召し上がってもいいかもしれません。ただし、食べ物が貴重な富士山ですから、残さず完食しましょう。
※標高も高く長時間の登山の後なので、高山病で食欲が出ない場合は、遠慮なく山小屋スタッフにお申し出下さい。
※山小屋によっては、お酒類を販売しているところもありますが、2日目は真夜中の出発ですので、体調を崩さないためにも飲酒は控えていただくことをおすすめします。どうしてもという方は、くれぐれも控えめに…。
山小屋での便利グッズ
山小屋は夜中の登山者の休憩施設としても営業しているため、基本的に24時間入口は開いており、夜中も他の登山者の往来があります。2日目の登山に備えてぐっすり休みたいところですが、なかなか休めない場合もあります。そんな時に便利なのが、下記のようなアイテムです。
【タオル】
雨の中を登山してくる場合もあります。登山後の雨具や荷物を拭いたりする場合にも使えますし、夜寝る時にはアイマスクの代わりにもなります。何かと便利なタオルは、2~3枚お持ちいただくのがオススメ!
【耳栓】
上記の通り夜中も何かと騒がしくなることもある山小屋。たくさんの方がお休みになっているので、気になる方は耳栓をお持ちいただくのもいいでしょう。ただし寝過ごさないようにご注意を…。
【アイマスク】
お休みいただく場所によっては、どうしても明かりがもれて入ってきてしまう場合もあります。気になる方はアイマスクをお持ちいただいてもいいでしょう。
山小屋を快適に過ごす5つのポイント
山小屋で快適に過ごすためには、最初に述べた通り「仮眠/休憩のための場所」と割り切ってお過ごしいただくことが肝心です。その上で、下記の5つのポイントを意識して山小屋での時間をお過ごし下さい。
1.標高に体を慣らすため、山小屋には出来るだけ早めに到着することが望ましいです。
2.山小屋では体を休めることを最優先に!目を閉じてじっとしているだけでも、休息になります。
3.山小屋は多数のお客様との共有場所。お互いに気遣い・思いやりを大切に!
4.山小屋での一人あたりのスペースは多くはありません。必要な物はコンパクトに動きやすくを心がけて!
5.山小屋は山頂登山のための前線基地。騒いだりせずに翌日の登山に備えましょう。
富士山の山小屋の雰囲気、ちょっとは伝わりましたでしょうか。少しハードだなと思われたかもしれませんが、これを知っておくだけでも事前の気持ちの持ち方も違ってくると思います。他にも、少しでも疑問に思うことなど、ツアー参加前にありましたら、お気軽にお問合せ下さい。富士登山経験のあるスタッフが、親切に対応致します。